主催
【主催】
とよキネマ2018 12月
東京ゴッドファーザーズ
3人のホームレスと一人の捨て子がクリスマスに巻き起こす
「そんなことありえない!?《奇跡》」
いえいえ、クリスマスだから
こんな“ステキな物語” があってもいいじゃないですか。
あなたは、今敏というアニメ監督を知っていますか?
2010 年夏。衝撃的なニュースがかけめぐった。「アニメーター今敏死去」。
2006 年に発表した「パプリカ」でその才能と独特の世界観をいかんなく発揮し、
全世界に日本に今敏ありと知らしめ、新作「夢見る機械」制作開始のニュースも聞いていたさなかであった。
唯一無二のアニメーターの死去は、多くのアニメファン、映画ファンを悲しみの渦へと引き込んだ。
本当に惜しい人をなくしてしまった。もう、あの独特の世界観の新作は二度とみれなくなってしまったのだ…と。
日本は自他ともに認めるアニメ文化振興国である。スタジオジブリの宮崎駿監督、故・高畑勲監督、「攻殻機動隊」などで知られる押井守監督、スタジオ地図の細田守監督、「君の名は。」の新海誠監督など、世界でも常に注目されるアニメ映画監督が多くいる。今敏もその中の一人であった。
画にも物語にも非常に強い個性がある今敏作品には、多くのコアなファンがついていた。監督デビュー作は、ヒッチコック風のサスペンス・ホラー要素の強い「パーフェクトブルー」。2 作目となった「千年女優」は、ある女優とインタビューアを軸に、女優の生涯と、女優が出演してきた映画がまるで一本の絵巻物のように物語があざやかに進み、今敏の世界観を思う存分堪能できる意欲作であった。そして、2003 年に発表されたのが「東京ゴッドファーザーズ」である。
ドラマ「精霊流し」でも知られる信本敬子との共同脚本でつくられた本作は、それまで・それ以後の作品と比べると、今敏らしい独特の世界観はあまりみられないものの、あまりに愛おしい作品に仕上がっている。まさに、今敏入門としても万人が楽しめる本作。笑って、ドキドキして、最後はほっこり心があたたまる。アニメ映画とあなどるなかれ。本当に面白い、家族そろって楽しめるクリスマスムービー。是非ご覧ください。
あらすじ
東京・新宿。人があふれるこの街に、自称元競輪選手のギンちゃん、元ドラッグクイーンのハナちゃん、家出中のミユキの3 人がホームレス生活をしていた。クリスマスの晩にごみ捨て場から赤ちゃんをひろった3 人。自分で育てると言い張り勝手に「清子」と名づけたハナちゃんを説得し、実の母親探しに出かけるが…。いく先々で騒動に巻き込まれる3 人は、いろんなモノ、人を巻き込みながらありえないような《奇跡》でくぐりぬけていく。見たものすべてを幸せにする、冬・クリスマスにぴったりの極上喜劇の決定版!!大人が楽しめるアニメーション作品です。
監督・原作
今 敏
声の出演
江守 徹、梅垣 義明、岡本 綾、こおろぎ さとみ、山寺 宏一 ほか
公演クレジット
主催:豊中市市民ホール指定管理者
問い合わせ先
豊中市立文化芸術センターチケットオフィス
06-6864-5000(10:00~19:00 月曜休館)