主催
【主催】
とよキネマ2018 1月
ディア・ドクター
この村には、医者は一人もいなかった。
西川美和×笑福亭鶴瓶が仕掛ける「嘘」と「真実」の“はざま” にあるもの
「ゆれる」で殺人の疑いをがかけられた実の兄の証言に回る弟の心情を見事に描いた西川美和が、次に撮った長編映画「ディア・ドクター」。無医村だった村に現れ、村人からは神様や仏様より頼りになると慕われる一人の医師・伊野を主人公に、「嘘」と「真実」のはざまにある人間模様を繊細さと大胆さの両面で映し出した傑作として、公開から10 年たった今でも、日本の映画史に残る一本として語り継がれている。なにより、伊野を演じる笑福亭鶴瓶はまさにハマリ役。スクリーンに映し出されるのは、私たちが見慣れた鶴瓶ではなく伊野なのである。なぜ、彼が無医村の村に来たのか。そして、何も言わずそこから去ってしまったのか。次第に明らかになる「嘘」と「真実」。本当に「真実」がいつも正しいのか。真実はひとつしかないのか。映画を見終わった後、まとまらない考えが頭の中をめぐります。ラストシーン。このラストシーンをみて何をおもいますか?人気の俳優瑛太、脇を固める余貴美子や香川照之、そして八千草薫にも注目。 ぜひ、色々な思いをそれぞれに秘めながらご覧ください。
あらすじ
ある村で、村民から慕われていた医師が失踪した。無医村だった村にやってきた伊野と名乗るその医師は、診療所で日々診察を行い、訪問看護も行い、時に話し相手にもなる事から、村民に全幅の信頼を寄せられていた。そんな中で、なぜ伊野は失踪してしまったのか。警察が彼の居場所を捜索しはじめるが、誰も伊野の背景を知るものはいなかった。 失踪前に、この村に東京で医者をするりつ子が帰ってくる。りつ子の母・かづ子は病をわずらっていたが、かづ子は心配させまいと伊野にある「嘘」をお願いする。それによって、伊野自身が隠してきたある事も浮かび上がってくるのであった。
原作・脚本・監督
西川 美和
出演
笑福亭 鶴瓶、瑛 太、余 貴美子、井川 遥、香川 照之、八千草 薫
公演クレジット
主催:豊中市市民ホール指定管理者
問い合わせ先
豊中市立文化芸術センターチケットオフィス
06-6864-5000(10:00~19:00 月曜休館)