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健史（妻夫木聡）の大叔母タキ（倍賞千恵子）が亡くなり、遺品整理をしていると一冊の大学ノートがでてくる。それは、タキが晩年つづっていた自叙伝で、自身がお手伝いとして働いていた時代の事が書かれていた。東京の郊外にあった赤い三角屋根の小さくてモダンな屋敷に住む平井家で働くタキは、そこに住む夫人・時子（松たか子）が板倉（吉岡秀隆）に心が揺れていることに気づいてしまう。そして、時は戦争へと歩んでいく中で、ひとつの事件がおきてしまうのであった。
2人の女性の心情を山田監督らしい穏やかなタッチで繊細に描いた作品。助演の黒木華は、本作でベルリン映画祭銀熊賞を受賞。

監督・脚本

監督・脚本：山田洋次

原作・脚本

原作：中島京子（「小さいおうち」文藝春秋刊）

脚本：平松恵美子

出演

松たか子　黒木華　片岡孝太郎　吉岡秀隆　妻夫木聡　倍賞千恵子　橋爪功　吉行和子