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「未知との遭遇（1977 年)」「E.T. (1982 年)」SF 映画の傑作が、今、新たに誕生。言語学者と宇宙人のコミュニケーションの先にある驚愕の真実に全身が震える体験を。映画史に残り続ける傑作SF 映画。2017年度アカデミー賞 音響編集賞受賞

　ドゥニ・ヴィルヌーヴという映画監督をご存知でしょうか。今、最も新作が待たれる監督して大注目される一人で、35 年ぶりの続編として作られた「ブレードランナー2049」を監督としても話題となりました。一貫して「人間」を描いてきたドゥニ・ヴィルヌーヴですが、日本でその名を知らしめたのは、エミリー・ブラントが麻薬捜査官を演じた「ボーダーライン（原題：Sicario※スペイン語で「暗殺者」の意）」でしょう。優秀さを買われメキシコ麻薬カルテルの追跡チームに引き抜かれた彼女が目にする、善悪の境界。そして、自分がいかに力がないか。延々とつづく緊張感の中で描かれる「麻薬戦争」の現実と、原題がもつ意味に、私たち鑑賞者の心は強くゆすぶられます。
　さて、本作「メッセージ」は、SF 作家テッド・チャンによる短編「あなたの人生の物語」を原作としています。突如として現れた宇宙人とコミュニケーションを取ろうとする言語学者。物語は、宇宙人が使う言語解読を中心に、それぞれの思惑、それを超える各国の意志などが複雑に絡み合います。そして、主人公が時折見るフラッシュバック。それらすべてが一つにつながるラストの秀逸さによって、この映画が今後も語り継がれていく名作である事は疑いようがありません。複数が相互に影響し合う状況の中で、１人の利益が他の誰かの損失にならない＝非ゼロ和ゲームというワードもこの映画のキモ。ぜひ、大きなスクリーンでお楽しみください。

あらすじ

公演クレジット

主催：豊中市市民ホール指定管理者